乾燥の進行について / 汚泥乾燥, スラリー乾燥, 廃棄物乾燥

乾燥の進行について
材料のおおむね乾燥の進行具合は大きく3段階に分けられます。「予熱乾燥期間」に始まり「定率乾燥期間」そして「減率乾燥期間」へと続きます。
先ず「予熱乾燥期間」とは。 これは乾燥は少しは進行するが主に材料が加熱する期間を指します。その予熱期間が終わると、加熱の熱はその材料の水分の蒸発に消費されるようになります。水分の蒸発は材料の温度が高いほど激しくなり、温度が上昇するにつれて蒸発するに必要な熱量も増加します。
そしてついには材料へ与える熱量(供給熱量)と、蒸発に必要な熱量(消費熱量)が釣り合うようになり材料の温度は一定に保たれるようになります。この期間材料の乾燥速度も一定になります。これを定率乾燥速度といい、この期間を「定率乾燥期間」と表現します。この期間は主に表面が乾燥している期間です。
表面の乾燥期間の次には材料の内部の乾燥へと進みます。材料へ供給された熱は材料の内部の温度を上昇させるために使われるようになり、内部の水分の蒸発に使われる熱量は供給熱量の一部に過ぎない状況になります。 蒸発する場所が材料の内部へ移動すれば移動するほど材料の温度上昇のために使用される熱量は多くなり、逆に蒸発に使用される熱量は次第に少なくなります。この期間を「減率乾燥期間」といい、定率乾燥期間より乾燥速度は落ちます。
この期間は材料の内部乾燥期間と言えます。 これらの期間、時間は弊社の経験では、より攪拌、粉砕すればするほど短くなり、乾燥の速度が速くなります。大きい固形物の状態では内部まで熱が伝わりにくく乾燥速度が遅くなります。但し、付着性の強い汚泥を低温乾燥での攪拌、粉砕は難しいのですが弊社独自の特許取得済みの機構により問題なく行えます。
弊社乾燥機は付着性、粘着性の強い取り扱いが難しい乾燥物の乾燥を得意としております。

弊社独自の機構については下記をご覧下さい。
https://kenkidryer.jp/product/self-cleaning/