乾燥時の凝集剤の粘度の影響と動粘度との違い / 汚泥乾燥機, スラリー乾燥機, ヒートポンプ汚泥乾燥機

■ 凝集剤の粘度とその影響について

 

高分子凝集剤の粘度は、濃度わずか1%の違いで500~1000mPa・sも違いを生じさせるものがあり、特に有機系の高分子凝集剤が含まれている排水処理場から排出される汚泥の乾燥時は、その粘度による影響は多分にあると考えられます。しかし、KENKI DRYER は高分子凝集剤の影響は何ら受けずに安定したトラブルが発生しない運転を行えます。
凝集剤は排水処理に使用される薬品の1つですが、汚水中に浮遊する微粒子をまとめて沈降させる凝結、凝集のために使用されます。その凝集剤でよく使用されるのが高分子凝集剤で、その高分子凝集剤の中でも有機系が多く使用されます。
有機系の凝集剤は無機系と比較すると少量で結合、凝集しやすく、小さな集合体を集めてさらに大きな集合体(フロック)を作ことにより沈降速度が速まり、水と粒子の分離を容易にする凝集を行います。排水処理場から排出される汚泥はこの有機系の高分子凝集剤が含まれており、乾燥時に塊状になりやすく汚泥内部までの乾燥が困難になります。
粘度についても、高分子凝集剤は濃度わずか1%の違いが500~1000mPa・sもの差を生じさせるものがあり、排水処理場から排出される汚泥にはこの高分子凝集剤が含まれており、その粘度の大きさにより、本体軸の回転時、あるいは軸回転のための電動機に大きな負荷がかかる等、乾燥機の運転に何からの影響はあると考えられます。
しかし、KENKI DRYER は国際特許技術の独自のセルフクリーニング機構により、高分子凝集剤の影響は全く受けずに乾燥ができます。

ご参考:凝集剤の粘度(google 検索)

 

セルフクリ-ニング

KENKI DRYER 乾燥時汚泥内凝集剤対策について / 汚泥乾燥機, スラリー乾燥機, ヒートポンプ汚泥乾燥機

 

■ 粘度と動粘度の違い


粘度とは物質の粘り気、粘性の強さを表現する物性値ですが、動粘度は粘度を密度で割ります。
分子に力が加わり分子の位置関係が崩されそうになると分子は定まった位置に留まろうとする抵抗力が生まれ、それが粘り気、粘性です。分子の結びつきの力は液体と気体とを比較すると液体の方が強く、粘性が強いと言え粘度は大きくなります。
この粘性は同じ大きさでも重量が違う二つの流体を比較すると重量が大きい方が動きにくくその動き方は異なります。動粘度は流体そのものの動きにくさを表現しています。一方、粘度は流体中の物体の動きにくさを表現していると言えます。
動粘度の単位は m2/sです。

 

動粘度流体そのものの動きにくさ。粘度を密度で割る。
動粘度の単位m2/s
粘度流体中の物体の動きにくさ。

流体の粘り気、粘性の強さを表現する物性値。粘性率とも言う。

粘度の単位0.001 Pa·s= 1 mPa·s= 1 cP = 純水(20℃時)
粘性分子間の引き合う力で液体が形を変えようとした時、お互いの分子間に摩擦と抵抗が生じること。

 

 

■ 水の粘度と動粘度

 

Dynamic viscosity 粘度
Kinematic viscosity動粘度

 

水の粘度 ヒートポンプ汚泥乾燥機 KENKI DRYER 2020.8.25

 


 

Relative viscosity 相対粘度 / 圧力と温度に対する粘度

 

水 粘度 動粘度 圧力 ヒートポンプ汚泥乾燥機 KENKI DRYER 2020.8.26

 

画像出典:The Engineering ToolBox

 

■ 空気の粘度と動粘度

 

Dynamic viscosity 粘度
Kinematic viscosity動粘度

 

 

空気 粘度 ヒートポンプ汚泥乾燥機 KENKI DRYER 2020.8.26

 


 

Dynamic viscosity 粘度
Kinematic viscosity動粘度
barabarの絶対圧/ 絶対圧=ゲージ圧+大気圧
圧力の単位:1bar=0.1Mpa

 

 

空気 粘度 絶対圧 ヒートポンプ汚泥乾燥機 KENKI DRYER 2020.8.26

 

画像出典:The Engineering ToolBox

 

 


■ セルフクリーニング Steam Heated Twin Screw technology
SHTS technology)

 

乾燥装置 KENKI DRYER の国際特許技術の一つが Steam Heated Twin Screw technology (SHTS technology)でセルフクリーニング機構です。この機構はどこもできないどんなに付着、粘着、固着する乾燥対象物でも独自の構造で機械内部に詰まることなく乾燥できます。
例えば乾燥対象物が羽根に付着したとしても、その付着物を乾燥機内の左右の羽根が強制的に剥がしながら回転します。どんなに付着、粘着、固着性がある乾燥物でも左右の羽根が剥がしながら回転するため羽根に付着することなく、そして停止することなく羽根は常に回転し続け、剥がし、撹拌、加熱乾燥を繰り返しながら搬送されます。又、常に羽根の表面は更新され綺麗なため羽根よりの熱は遮るものなく乾燥物にいつも直接伝えることができます。どこも乾燥ができない付着、粘着性が強い物あるいは原料スラリー等の液体状に近い状態で投入したとしてもこのテクノロジーで全く問題なく確実に乾燥ができます。このSHTSテクノロジーは約7年以上を経て完成させており国内はもとより海外でも特許を取得、出願しております。
又、水処理脱水後の有機汚泥等の乾燥では凝集剤の影響を受け乾燥中に大きな塊になりやすく、乾燥後大きな塊で排出された場合、表面のみ乾燥し内部には水分をかなり含んだ状態で排出される場合が多々あります。しかしこのテクノロジーでは乾燥対象物が、左右の羽根あるいは羽根とトラフ、ケースで接触する際に強制的にせん断、引きちぎられます。乾燥対象物は羽根に付着した際は強制的に剥がされ、その上せん断、引きちぎられながら攪拌が繰り返し行なわれながら加熱されるため、乾燥工程が進むうちに乾燥対象物は次第に小さくなっていきます。乾燥対象物は小さくなればなるほど内部まで熱が十二分に伝わり、行き渡り安定した品質の乾燥物となります。熱源には飽和蒸気を使用した低温での乾燥のため乾燥対象物が炭化する焦げるあるいは焼きむら等は発生せず、乾燥後は安定した良好な品質で排出されます。

 

セルフクリ-ニング

 


昨今、KENKI DRYER に求められる内容に二酸化炭素CO2 の削減があります。ヒートポンプ自己熱再生乾燥機 KENKI DRYER であれば、二酸化炭素CO2 が大量に削減ができる上、燃料費も大幅な削減が可能になるでしょう。
どこもできない付着物、粘着物が乾燥できる KENKI DRYER は、日本 2件、海外7ケ国 9件の特許を取得済み独自技術を持つ画期的な製品です。高含水率有機廃棄物乾燥機、汚泥乾燥機、スラリー乾燥機、メタン発酵消化液乾燥機及び廃棄物リサイクル乾燥機に是非 KENKI DRYER をご検討下さい。

 

■ ヒートポンプの工程

 

ヒートポンプの工程 ヒートポンプ汚泥乾燥機 スラリー乾燥機 kenki dryer 2020.7.9

 


■ ヒートポンプ自己熱再生乾燥機 KENKI DRYER について

 

蒸気(飽和蒸気)でのヒートポンプ自己熱再生乾燥機 KENKI DRYER とは、乾燥熱源である蒸気を利用した自己熱再生乾燥システムです。
蒸気ヒートポンプの工程は、KENKI DRYER で加熱乾燥に利用した蒸気を膨張弁での断熱膨張により圧力は低下し、蒸気内の水分は蒸発、気化し周辺の熱を吸収し蒸気温度は下降します。その蒸気を次の工程の熱交換器で熱移動することによりさらに蒸発、気化させ蒸気圧力を低下させます。十分に蒸発、気化が行われ圧力が下げられた蒸気は次の圧縮工程へ進みます。
圧縮工程の圧縮機で蒸気を断熱圧縮を行うことで、圧力は上昇しそれに伴い凝縮、液化し温度は上昇します。その蒸気の水分を除去した上で KENKI DRYER へ投入します。KENKI DRYER はその投入された蒸気を熱源として利用、加熱乾燥という熱移動を行うことで、蒸気はさらに十分に凝縮、液化され膨張弁へ進みます。この工程を繰り返します。

 

ランニングコスト削減 二酸化炭素排出量削減 ヒートポンプ乾燥機 汚泥乾燥機 2020.6.15

 

ヒートポンプ乾燥機

 

■ 乾燥機構
KENKI DRYERは乾燥の熱源は飽和蒸気のみながら伝導伝熱と熱風対流伝熱併用での他にはない画期的な乾燥方式での乾燥機と言えます。

 

乾燥装置 KENKI DRYER の特徴ある独自の乾燥の機構も国際特許技術です。粉砕乾燥、撹拌乾燥、循環乾燥そして間接乾燥 と言った4つの乾燥機構が同時に乾燥対象物に対し加熱乾燥動作を絶え間なく繰り返し行われることにより乾燥対象物の内部まで十分に乾燥され乾燥後の製品の品質が一定です。乾燥対象物投入時から乾燥後排出まで乾燥対象物の乾燥が不十分になりやすい塊化を防ぎ、乾燥対象物の内部まで熱が十二分に行き渡るよう様々な工夫がなされており常に安定した加熱乾燥が行われています。
熱源が飽和蒸気のみの伝導伝熱式での乾燥方式でありながら、外気をなるべく取り入れない他にはない独自の機構で乾燥機内の温度は、外気温度に影響されず常に高温で一定に保たれています。それは外気を取り入れない特徴ある独自の乾燥機構で内部の空気をブロワ、ファンで吸い込み乾燥機内部の上部に設置されている熱交換器で加熱し、その加熱された空気熱風をせん断、撹拌を繰り返しながら加熱搬送されている乾燥対象物へ吹き付け当てています。わざわざ熱風を起こしそれを乾燥対象物へ吹き付け当てているのですが、外気を取り入れそれを加熱するのではなく乾燥機内部の高温の空気をさらに加熱しながら乾燥対象物へ当て乾燥を促進しています。洗濯物が風でよく乾くという乾燥機構を取り入れ熱風対象物に熱風を当てることによる熱風乾燥です。今内容により、KENKI DRYERは乾燥の熱源は飽和蒸気のみながら伝導伝熱と熱風対流伝熱併用での他にはない画期的な乾燥方式での乾燥機と言えます。

 

乾燥機構

国際特許

 

どこもできない付着物、粘着物及び液体状の乾燥に是非KENKI DRYER をご検討下さい。
国際特許技術の簡単な構造でイニシャル、ランニング、メンテナンスコストが安価です。
汚泥乾燥では乾燥機械代金を産廃費削減約2、3年での償却を目指しています。
原料スラリー乾燥では箱型棚段乾燥の置き換えで人手がいらず乾燥の労力が大幅に減ります。
有機廃棄物乾燥では燃料、肥料、土壌改良剤、飼料等へ再資源化リサイクル利用ができます。

 

熱分解装置 Biogreen
火気を一切使用しない国際特許技術の熱分解装置
https://biogreen-jp.com
会社サイト
もう悩みません。コンベヤ、産業環境機械機器
https://kenki-corporation.jp