蒸気配管について / 汚泥乾燥機, スラリー乾燥機, ヒートポンプ乾燥機
KENKI DRYER の乾燥熱源は飽和蒸気ですが、蒸気を運ぶには蒸気配管を通して行います。その蒸気配管の選定は非常に重要で、蒸気配管の種類及び口径、蒸気圧力、蒸気流量、蒸気流速等を検討し決定します。
蒸気配管の口径をなるべく大きくすることにより、配管内の圧力損失を小さくすることができ、流量の減少を抑えることができます。しかし、配管設置設備費及び配管の熱損失を防ぐための断熱材の費用からすると配管口径がなるべく小さい方が有利です。
又、配管内の蒸気の流速は配管口径が小さくなるほど速くなり、速すぎると配管の摩耗が激しくなり、振動が起きる場合もあります。
■ 蒸気配管種類について |
蒸気配管で使用する種類はSGP、STPG、ステンレス のいずれかです。
通常、白菅呼ばれる亜鉛メッキ菅は蒸気には使用しません。使用中にメッキの成分亜鉛が剥離し、ストレーナー、弁等に詰まる可能性があります。
SGP菅の正式名称は配管用炭素鋼管ですが、通常ガス管、黒菅と呼ばれます。蒸気圧力1MapG以下の低圧で使用されます。
STPG菅の正式名称は圧力配管用炭素鋼管ですが、通常スケジュール菅と呼ばれます。同じ径で肉厚の異なる種類があり、その肉厚はSch(スケジュール)の番号で示され、番号が大きいほど肉厚が厚くなります。蒸気圧力1MapG以上の高圧で使用されます。
ステンレス管の正式名称は配管用ステンレス鋼管ですが材質、肉厚、規格で様々な種類があります。STPG菅同様、肉厚はSch(スケジュール)の番号でも示されて、番号が大きいほど肉厚が厚くなります。耐食性に優れていますが高価です。
SGP | 配管用炭素鋼管 | 通常はガス管、黒菅。蒸気圧力1.0MapG以下の低圧で使用される。 亜鉛メッキ、白菅はメッキ成分亜鉛が剥離するため使用しない。 |
STPG | 圧力配管用炭素鋼管 | 肉厚はSch(スケジュール)の番号で示され、蒸気圧力1.0MapG以上の高圧で使用される。 |
ステンレス | 配管用ステンレス鋼管 | 肉厚はSch(スケジュール)の番号でも示され、耐食性に優れているが高価。 |
ご参考:Google検索 蒸気配管の種類
■ 蒸気流量について |
蒸気流量の単位は通常 kg/h で表示します。配管内を1時間当たりに流れる蒸気の質量です。蒸気密度は蒸気圧力により異なります。蒸気密度は蒸気表で確認できます。
蒸気流量を求める計算式は下記です。
蒸気流量 質量流量 | 単位:kg/h 蒸気質量流量m[kg/h]= 蒸気密度p [kg/m3] × 体積流量Q[m3/h] |
体積流量 | 蒸気体積流量Q[m3/h]= 配管口径断面積A[m2] × 蒸気流速V[m/s]×3600 |
ご参考:Google検索 蒸気密度
ご参考:Google検索 蒸気表
■ 蒸気標準流速について |
蒸気流量は、同配管口径、同蒸気圧力であっても、その配管内を流れる蒸気の流速によって変化します。他、同配管口径であっても蒸気圧力により蒸気流速、蒸気流量は変化します。
又、配管口径を小さくするほど、配管設置設備費は低価になりますが、流速は早くなり配管内の圧力損失が大きくなります。それは配管距離が長いほど流量が減少し、配管内の摩耗が激しく振動を起こす可能性があります。
一方、配管口径を大きくするほど、圧力損失が減り、流速遅くなり、配管距離が長くても流量を減らさずに運べますが、配管設置設備費は高価になります。蒸気流速は、その速さでメリット、デメリットがあります。
実際は、蒸気流速は標準流速、慣用流速が便覧等で示されており、その数字で配管口径を決定します。
飽和水蒸気標準流速 | |
流速(m/s) | 圧力 |
20~30 | 50atm以下 |
1atm=0.101325Mpa | |
出典:化学プラント建設便覧 |
飽和蒸気流量 kg/h | |||
圧力 MpaG | 流速 m/s | 配管口径 mm STPG | |
20 | 40 | ||
0.1 | 20 | 29 | 108 |
30 | 43 | 162 | |
0.5 | 20 | 82 | 304 |
30 | 123 | 457 |
ご参考:Google検索 蒸気流速
■ 飽和蒸気表(絶対圧) |
出典:FNの高校物理
■ 熱源 飽和蒸気 |
KENKI DRYERの乾燥の熱源は飽和蒸気のみながら伝導伝熱と熱風併用で他にはない画期的な乾燥方式を取り入れ安全衛生面で優れ、安定した蒸気を熱源とするため乾燥後の乾燥物の品質は均一で安定しています。蒸気圧力は最大0.7Mpaまで使用可能で、乾燥条件により蒸気圧力の変更つまり乾燥温度の調整は簡単に行なえます。飽和蒸気は一般の工場では通常利用されており取り扱いに慣れた手軽な熱源だと言えます。バーナー、高温の熱風を利用する乾燥と比較すると、飽和蒸気はパイプ内を通し熱交換で間接乾燥させる熱源であることから、低温で燃える事はなく安全衛生面、ランニングコスト面で優れています。
飽和蒸気には特有の特徴があります。蒸気圧力の変更に伴い蒸気温度が変わるため、乾燥温度の調整が簡単に行なます。又、凝縮熱、潜熱を利用できるため温水、油等の顕熱利用と比較すると熱量が2~5倍で乾燥に最適な熱源と言えます。
飽和蒸気は乾燥後ドレンとなりますがそれは回収ができ蒸気発生装置ボイラーへの供給温水として利用すれば燃料費等のランニングコストは安価で済みます。
昨今、KENKI DRYER に求められる内容に二酸化炭素CO2 の削減があります。ヒートポンプ自己熱再生乾燥機 KENKI DRYER であれば、二酸化炭素CO2 が大量に削減ができる上、燃料費も大幅な削減が可能になるでしょう。
どこもできない付着物、粘着物が乾燥できる KENKI DRYER は、日本 2件、海外7ケ国 9件の特許を取得済み独自技術を持つ画期的な製品です。高含水率有機廃棄物乾燥機、汚泥乾燥機、スラリー乾燥機、メタン発酵消化液乾燥機及び廃棄物リサイクル乾燥機に是非 KENKI DRYER をご検討下さい。
■ ヒートポンプの工程 |
■ ヒートポンプ自己熱再生乾燥機 KENKI DRYER について |
蒸気(飽和蒸気)でのヒートポンプ自己熱再生乾燥機 KENKI DRYER とは、乾燥熱源である蒸気を利用した自己熱再生乾燥システムです。
蒸気ヒートポンプの工程は、KENKI DRYER で加熱乾燥に利用した蒸気を膨張弁での断熱膨張により圧力は低下し、蒸気内の水分は蒸発、気化し周辺の熱を吸収し蒸気温度は下降します。その蒸気を次の工程の熱交換器で熱移動することによりさらに蒸発、気化させ蒸気圧力を低下させます。十分に蒸発、気化が行われ圧力が下げられた蒸気は次の圧縮工程へ進みます。
圧縮工程の圧縮機で蒸気を断熱圧縮を行うことで、圧力は上昇しそれに伴い凝縮、液化し温度は上昇します。その蒸気の水分を除去した上で KENKI DRYER へ投入します。KENKI DRYER はその投入された蒸気を熱源として利用、加熱乾燥という熱移動を行うことで、蒸気はさらに十分に凝縮、液化され膨張弁へ進みます。この工程を繰り返します。
■ 乾燥機構 KENKI DRYERは乾燥の熱源は飽和蒸気のみながら伝導伝熱と熱風対流伝熱併用での他にはない画期的な乾燥方式での乾燥機と言えます。 |
乾燥装置 KENKI DRYER の特徴ある独自の乾燥の機構も国際特許技術です。粉砕乾燥、撹拌乾燥、循環乾燥そして間接乾燥 と言った4つの乾燥機構が同時に乾燥対象物に対し加熱乾燥動作を絶え間なく繰り返し行われることにより乾燥対象物の内部まで十分に乾燥され乾燥後の製品の品質が一定です。乾燥対象物投入時から乾燥後排出まで乾燥対象物の乾燥が不十分になりやすい塊化を防ぎ、乾燥対象物の内部まで熱が十二分に行き渡るよう様々な工夫がなされており常に安定した加熱乾燥が行われています。
熱源が飽和蒸気のみの伝導伝熱式での乾燥方式でありながら、外気をなるべく取り入れない他にはない独自の機構で乾燥機内の温度は、外気温度に影響されず常に高温で一定に保たれています。それは外気を取り入れない特徴ある独自の乾燥機構で内部の空気をブロワ、ファンで吸い込み乾燥機内部の上部に設置されている熱交換器で加熱し、その加熱された空気熱風をせん断、撹拌を繰り返しながら加熱搬送されている乾燥対象物へ吹き付け当てています。わざわざ熱風を起こしそれを乾燥対象物へ吹き付け当てているのですが、外気を取り入れそれを加熱するのではなく乾燥機内部の高温の空気をさらに加熱しながら乾燥対象物へ当て乾燥を促進しています。洗濯物が風でよく乾くという乾燥機構を取り入れ熱風対象物に熱風を当てることによる熱風乾燥です。今内容により、KENKI DRYERは乾燥の熱源は飽和蒸気のみながら伝導伝熱と熱風対流伝熱併用での他にはない画期的な乾燥方式での乾燥機と言えます。
どこもできない付着物、粘着物及び液体状の乾燥に是非KENKI DRYER をご検討下さい。 |
国際特許技術の簡単な構造でイニシャル、ランニング、メンテナンスコストが安価です。 |
汚泥乾燥では乾燥機械代金を産廃費削減約2、3年での償却を目指しています。 |
原料スラリー乾燥では箱型棚段乾燥の置き換えで人手がいらず乾燥の労力が大幅に減ります。 |
有機廃棄物乾燥では燃料、肥料、土壌改良剤、飼料等へ再資源化リサイクル利用ができます。 |
熱分解装置 Biogreen 火気を一切使用しない国際特許技術の熱分解装置 | https://biogreen-jp.com |
会社サイト もう悩みません。コンベヤ、産業環境機械機器 | https://kenki-corporation.jp |