乾燥機の伝熱の種類 1-2 / 対流伝熱 / 箱型乾燥機

対流伝熱式の乾燥機に箱形乾燥機があります。
材料を入れてある箱の中に熱風を入れその熱で乾燥させる装置です。これは熱風の通し方そして材料の設置方法、つまり材料に対して如何に効率良くそれもなるべく熱い温度の熱風を常に加えるかが大きなポイントになります。
箱形乾燥機には送風機が必要です。乾燥させるべく材料に熱を加えると、その材料に加えられた熱風の熱エネルギーにより当然水分、液分が発生しますが、乾燥装置内は風がないとするとその水分は材料周辺に当然残ります。湿度は次第に上がり、周辺が湿度が高い状態では空気そのものが乾燥しない為に材料も乾燥しない、俗に言う蒸し風呂のような状態になります。
送風機の役目としては上記の状態を防ぐため水分を風で外へ追いやるという事と、もう一つ、熱風を材料へ送る役目があります。送風機の能力、静圧があまりに高いと材料の乾燥する速度より速く、熱風を加える以上に単に水分を吹き飛ばすだけのものとなる可能性はあります。
対流伝熱の乾燥機は箱形以外にも回転式乾燥装置や気流乾燥装置。他にも何種類もあります。これらの乾燥機は付着性、粘着性のある汚泥、スラリ―、ペットフード原料、えさの原料の乾燥には向きません。乾燥機内部に付着し詰まるあるいは乾燥物の表面のみ乾燥し、内部まで乾燥しないといった現象が起きます。