乾燥機の伝熱の種類 / 輻射伝熱 (ふくしゃでんねつ) 1/2 / 汚泥乾燥, スラリー乾燥
輻射伝熱(ふくしゃでんねつ)とは (1/2)
「輻射」(ふくしゃ)とは放射の一部であり、電磁波の放射を特に輻射と定義つけているようです。乾燥機での輻射伝熱とは電磁波による加熱で、材料に対して伝導伝熱のように媒体を通さずに直接材料に熱を伝える伝熱です。
電磁波の中でも乾燥装置には赤外線、遠赤外線が使用されます。乾燥機でいう輻射伝熱とは、具体的には赤外線、遠赤外線を直接材料へ当てる事を指すと言えます。
実のところ温度がある物体は必ず赤外線と言う電磁波を発しています。乾燥機における伝熱で、輻射伝熱以外の対流伝熱や伝導伝熱も乾燥機内の高温時は必ず輻射伝熱を併用している事になります。又、その温度が高い程その電磁波のエネルギーは大きいものとなります。
弊社で過去製作していた電気加熱式の乾燥機の輻射伝熱部はあるメーカーの赤外線ヒーターを採用していました。このヒーターの発熱体は炭素系のもので、ハロゲンあるいはコルツとは異なります。従来の他のヒーターと比較すると熱効率が良いため 消費電力が少なくて済み、突入電流が無きに等しいため過電流に対する保護回路が簡略化できるものでした。赤外線、遠赤外線電気ヒーターを熱源とする輻射伝熱は非常に安全で環境に最も優しいと言えます。