凝集剤添加活性汚泥法について / 汚泥乾燥, リサイクル乾燥
排水処理方法の内、様々な種類がある汚泥活性法の中で凝集剤添加活性汚泥法についてです。これは排水内のりんの除去を主な目的とした排水処理で標準活性汚泥法を改良した方法です。りん除去の方法としては、生物処理での嫌気好気法(AO法)がありますが、この凝集剤添加活性汚泥法は化学処理と言えます。又、りんの除去を行ないますので排水処理、水処理での高度処理に当てはまります。
■ 凝集剤添加活性汚泥法 |
標準活性汚泥法の反応タンク、ばっ気槽に凝集剤の添加を追加することにより、りんの除去を行なう方法です。反応タンク、ばっ槽内のりんを含んだ活性汚泥に凝集剤を添加し凝集します。その汚水を最終沈殿槽へ送り凝集された活性汚泥を沈降、沈殿させます。最終沈殿槽の上澄水は消毒設備を経て放流され、沈殿した活性汚泥の一部は返送汚泥として反応タンクに戻され、それ以外は余剰汚泥として汚泥濃縮槽へ送られえます。この方法ではりんの除去以外に活性汚泥の沈降性が向上し、既存の標準活性汚泥法の排水処理施設で容易に追加実施できるので、りん除去の方法としては現在多く採用されています。
凝集剤 | ポリ塩化アルミニウム(PAC)やポリ硫酸第二鉄など |
りんの除去化学反応式 | M3+ + PO43-→MPO4↓ |
Mは凝集剤中の金属イオン(AlあるいはFeなど) |
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