逆カルノーサイクルとCOP、APF / ヒートポンプ乾燥, 汚泥乾燥, スラリー乾燥

■ カルノーサイクルと逆カルノーサイクル

 

カルノーサイクルと逆カルノーサイクルは共に仮想的な熱機関ヒートエンジンを指し、実現不可能な仮想機関なのですが、近いものを作ることは可能とされています。
カルノーサイクルは、流体の熱膨張・収縮を利用して仕事を取り出すことができる機関を指し、逆カルノーサイクルは仕事を加えることで低温熱源から高温熱源に熱を移動する機関を指します。ヒートポンプはこの逆カルノーサイクルと言えます。

 

■ COPとAPF

 

ヒートポンプの効率を示す指標にCOPAPFがあります。これらはエアコンの省エネ性能の値として利用されています。
COPは「冷暖房平均エネルギー消費効率」、APFは「通年エネルギー消費効率」のことで、現在はAPFの方がより実際の使用時に近いデータとして扱われています。

COPは、Coefficient Of Performance の頭文字をとりで日本では、成績係数とも呼ばれています。これは電力を1kW使って、どれだけの冷房・暖房効果が得られるかを示す指標で、「冷房能力」または「暖房能力」の定格能力を、定格消費電力で割り計算されます。

COP計算式
COP=定格能力(kW)÷ 定格消費電力(kW)

 

一方、APFは、Annual Performance Factorの頭文字をとったもので、2006年9月に改正された「省エネ法 」でCOPに代わる省エネの指標の基準値と定められました。
APFは日本工業規格(JIS)で定められている規格に基づいて運転環境を定め、1年間運転した場合の運転効率を示します。定められた条件下でエアコンを使用した場合の、1年間の消費電力を「期間消費電力量」とし、1年間で使用するエネルギーを期間消費電力量で割り計算されます。
室温、外気の温度等外部の影響を受けやすいエアコンではAPFの方が正確な値と言えます。

APF計算式
APF=1年間で必要な冷暖房能力の合計(kWh)÷ 冷暖房の期間消費電力量(kWh)

 

 


■ ヒートポンプ自己熱再生乾燥機 KENKI DRYER について

 

蒸気(飽和蒸気)でのヒートポンプ自己熱再生乾燥機 KENKI DRYER とは、乾燥熱源である蒸気を利用した自己熱再生乾燥システムです。
蒸気ヒートポンプの工程は、KENKI DRYER で加熱乾燥に利用した蒸気を膨張弁での断熱膨張により圧力は低下し、蒸気内の水分は蒸発、気化し周辺の熱を吸収し蒸気温度は下降します。その蒸気を次の工程の熱交換器で熱移動することによりさらに蒸発、気化させ蒸気圧力を低下させます。十分に蒸発、気化が行われ圧力が下げられた蒸気は次の圧縮工程へ進みます。
圧縮工程の圧縮機で蒸気を断熱圧縮を行うことで、圧力は上昇しそれに伴い凝縮、液化し温度は上昇します。その蒸気の水分を除去した上で KENKI DRYER へ投入します。KENKI DRYER はその投入された蒸気を熱源として利用、加熱乾燥という熱移動を行うことで、蒸気はさらに十分に凝縮、液化され膨張弁へ進みます。この工程を繰り返します。

 

ヒートポンプ乾燥機

 

どこもできない付着物、粘着物及び液体状の乾燥に是非 KENKI DRYER をご検討下さい。
国際特許技術の簡単な構造でイニシャル、ランニング、メンテナンスコストが安価です。
汚泥乾燥では乾燥機械代金を産廃費削減約2、3年での償却を目指しています。
原料スラリー乾燥では箱型棚段乾燥の置き換えで人手がいらず乾燥の労力が大幅に減ります。
有機廃棄物乾燥では燃料、肥料、土壌改良剤、飼料等へ再資源化リサイクル利用ができます。

 

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火気を一切使用しない国際特許技術の熱分解装置
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