燃焼と爆発について / 汚泥乾燥機, スラリー乾燥機
燃焼と爆発について
燃えるつまり燃焼とは一体何でしょうか。 燃焼とは酸化つまり物質に酸素が化合する化学変化で、その物質からは光と熱を放出します。バーナーのように炎を発するものとタバコのように炎を発しないものがあります。
燃焼には酸化する為に酸素が必要ですが、他に点火するためのエネルギーが必要です。その点火エネルギーには、炎、電気火花、摩擦熱、反応熱等があります。 物質を乾燥させるとより燃えやすくなるのは、水分、液分が物質から蒸発することにより、より酸化しやすくなるためと言えます。
一方、化学変化の速さが急速な燃焼を爆発と言います。 化学反応が急速に進行して多量のガスと熱を発し、大きな音・火花・破壊作用を伴う現象で、内部の圧力が増して破裂したように急激に起こることです。衝撃波を伴い超音速で伝播するものを爆ごう、秒速数メートル以上の音速に近い速度で火炎が伝播するものを爆燃と言います。
私たち産業界でよく耳にする爆発として下記があります。
1)粉塵爆発 2)水蒸気爆発
1)粉塵爆発について 粉体など、通常発火物になるといえないような物質でも、空気中に粉塵となって浮遊していると、ひとつひとつの粒は非常に燃えやすいつまり酸化しやすい状態になっています。このような小さい粒が膨大な数になって浮遊している状態では些細な発火により急速な化学変化を起こし爆発します。
2)水蒸気爆発について 高温の金属と水が接触したとき、水が水素と酸素に分解し、その水素に点火し爆発を起こす場合と、高温によって水が爆発的な速度で水蒸気になり、体積を急激に増やすことで爆発現象を起こす場合を言います。例として高温の溶融炉の水蒸気爆発事故があります。