ロータス効果について / 汚泥乾燥, スラリー乾燥, 廃棄物乾燥

■ ロータス効果とは

 

濡れやすさは表面の形状によっても変わります。
実際の例としてハスの葉があります。ハスの葉の表面についた水は丸まって水滴となり、汚れを絡め取りながら転がり落ち、ハスの葉表面が濡れることがありません。葉の表面の水滴は葉の表面に付着している泥やほこり、小さな虫などを取り込みながら転げて、汚れを落とすため、ハスの葉はいつもきれいな状態にあります。

この濡れない自浄作用がロータス効果あるいはハス効果と呼ばれるものです。ハスは英語でlotus ロータスです。

レンコンはハスの泥の中の茎が大きくなったもので、泥の中のレンコンから葉柄が伸びて水面より上に出て、ハスの葉と繋がっています。ハスの葉には小さな穴があり、葉につながっている葉柄の中の空洞を通して泥に埋まっているレンコンの穴とつながっています。レンコンは泥の中にあり呼吸ができません。レンコにはハスの葉そして葉柄の空洞を通して酸素が供給され呼吸しています。そのため、ハスの葉の小さな穴がゴミ等で塞がってしまうとレンコンは呼吸ができなくなります。ハスの葉の表面が汚れると生きていけないため常に汚れない状態にしておく必要があります。

ではなぜハスの葉は濡れないのでしょうか。それは葉の表面の構造に理由があります。
植物の葉は通常、表面にワックス成分が分泌されているため、ある程度の撥水性があるのですが、ハスの葉の表面にはその上に表面が微細な凹凸構造になっています。もともとワックス成分で濡れにくい面が凹凸構造であることによってますます濡れにくくなり、超撥水表面となっています。この撥水性により、葉の表面は濡れることなく、水滴となり、埃などの汚れを取り込みながら転げ落ちる自浄作用があるため濡れないそして汚れないのです。

ロータス効果とは、材料工学において、ハス科の植物に見られる自浄性を指す用語でハス効果とも言われます。ハスの葉を研究した植物学者により、そこに天然の自浄機構が備わっていることが発見されました。
ナノテクノロジーの分野では、塗料、屋根材、布などの表面でロータス効果を再現し、それらを乾燥したきれいな状態に保つ方法の開発が行われています。フッ素化合物やシリコーンでの表面処理、あるいはポリエチレングリコールにグルコースやスクロースを組み合わせることでも同様の効果が得られます。今ではこの方法により自己洗浄を行う塗料や、温室の屋根に使うようなガラス板にロータス効果を持たせたものも市販されています。

参考サイト Wiki ロータス効果

ハスの葉の表面 KENKI DRYER 2018.1.31ロータス効果 ハスの葉の表面 KENKI DRYER 2018.1.31
ハスの表面の水滴ハスの葉の表面
構造コンピュータグラフィック

 

サトイモの葉のロータス効果 KENKI DRYER 2018.1.31
サトイモの葉の表面 ロータス効果

 

上記写真 Wiki ロータス効果より

 


■ ヒートポンポンプ乾燥機 KENKI DRYER 従来との比較について

 

蒸気(飽和蒸気)でのヒートポンプ自己熱再生乾燥機 KENKI DRYER とは、乾燥熱源である蒸気を利用した自己熱再生乾燥システムです。
蒸気ヒートポンプの工程は、KENKI DRYER で加熱乾燥に利用した蒸気を膨張弁での断熱膨張により圧力は低下し、蒸気内の水分は蒸発、気化し周辺の熱を吸収し蒸気温度は下降します。その蒸気を次の工程の熱交換器で熱移動することによりさらに蒸発、気化させ蒸気圧力を低下させます。十分に蒸発、気化が行われ圧力が下げられた蒸気は次の圧縮工程へ進みます。
圧縮工程の圧縮機で蒸気を断熱圧縮を行うことで、圧力は上昇しそれに伴い凝縮、液化し温度は上昇します。その蒸気の水分を除去した上で KENKI DRYER へ投入します。KENKI DRYER はその投入された蒸気を熱源として利用、加熱乾燥という熱移動を行うことで、蒸気はさらに十分に凝縮、液化され膨張弁へ進みます。この工程を繰り返します。
ヒートポンポンプ乾燥機 KENKI DRYER と従来ボイラー発生蒸気(飽和蒸気)のみ使用の場合の比較については下記の通りです。実証値ではなく予想値です。

 

ボイラー二酸化炭素排出量
石油系炭化水素ガス 消費量(m3N/h)
単位発熱量 ×排出係数 ×44/12
CO2 排出量(tCO2/h)
ボイラー燃料58×0.0023380.1356
圧縮機二酸化炭素排出量
消費電力
(kwh)
調整後排出係数

(t-CO2/kWh)

CO2 排出量(tCO2/h)
圧縮機軸動力125×0.0003470.0434

 

ランニングコスト削減 二酸化炭素排出量削減 ヒートポンプ乾燥機 汚泥乾燥機 2020.6.15

 

ヒートポンプ乾燥機

 

どこもできない付着物、粘着物及び液体状の乾燥に是非 KENKI DRYER をご検討下さい。
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汚泥乾燥では乾燥機械代金を産廃費約2、3年での償却を目指しています。
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