ボイラーの種類と取り扱いについて / 汚泥乾燥, スラリー乾燥, 廃棄物乾燥

■ ボイラーとは

 

乾燥機 KENKI DRYER での乾燥の熱源は飽和蒸気です。この飽和蒸気は蒸気発生装置、ボイラーにより蒸気を発生させそれを熱源として使用します。
ではそのボイラーとは一体何でしょうか。

ボイラー(boiler)は、燃料燃焼させる燃焼室(火室)と、その燃焼で得たに伝えて水蒸気や温水(=湯)に換える熱交換装置を持つ、水蒸気や湯、及びそれらの形で熱を、発生する機器である。出展:ウィキペディア

 


■ ボイラーの種類

 

ボイラーの種類は、使用目的、構造、法規で分類されます。
現在は、蒸気ボイラーでは貫流ボイラーが最も多く使用されています。

1.使用目的よる分類
蒸気ボイラーボイラー内の水を加熱し蒸気を発生させる
温水ボイラーボイラー内の水を加熱し温水を発生させる

 

2.構造による分類
鋼製ボイラー丸ボイラー立てボイラー
煙管ボイラー
炉筒煙管ボイラー
炉筒ボイラー
水管ボイラー自然循環式ボイラー
強制循環式ボイラー
貫流ボイラー
特殊ボイラー廃熱ボイラー
特殊熱媒ボイラー
特殊燃料ボイラー
その他 電気ボイラー等
鋳鉄製ボイラーセクショナルボイラー

 

3-1.法規上による分類 (出典:一般社団法人 日本ボイラ協会)
簡易ボイラー簡易ボイラーは、労働安全衛生法施行令第13条第25号に定めるもので、簡易ボイラー等構造規格の遵守が義務付けられていますが、都道府県労働局、労働基準監督署又は登録性能検査機関などによる検査は義務付けられていません。
小型ボイラー小型ボイラーは、労働安全衛生法施行令第1条第4号に定めるボイラーで、簡易ボイラーより規模の大きいボイラーです。
小型ボイラー及び小型圧力容器構造規格に基づく製造、製造時又は輸入時に個別検定の受検、設置時の設置報告、1年に1回の定期自主検査などが義務付けられています。
ボイラー簡易ボイラー及び小型ボイラーのいずれにも該当しない規模の大きいボイラーで、製造許可をはじめ、製造又は輸入、設置などの各段階での都道府県労働局などによる検査が義務付けられ、また、使用開始後は年に1回登録性能検査機関による性能検査が義務付けられております。また、ボイラーのうち、取扱うための資格などの関係から、整理上、次に該当するもの(小型ボイラー及び簡易ボイラーに該当するものを除く。)を通称として「小規模ボイラー」(法令で定義された名称ではありません。)と呼んでおり、ボイラー取扱技能講習修了者が取り扱うことができます。

 

3-2.法規上規模による分類 (出典:一般社団法人 日本ボイラ協会)
貫流ボイラーのみ抜粋
簡易ボイラー内容積が0.004m3以下の貫流ボイラー(管寄せ及び気水分離器のいずれをも有しないものに限る。)で、その使用する最高のゲージ圧力をMPaで表した数値と内容積をm3で表した数値との積が0.02以下のもの
小型ボイラーゲージ圧力1MPa以下で使用する貫流ボイラー(管寄せの内径が150mmを超える多管式のものを除く。)で、伝熱面積が10m2以下のもの(気水分離器を有するものにあつては、当該気水分離器の内径が300mm以下で、かつ、その内容積が0.07m3以下のものに限る。)
ボイラー伝熱面積が30m2以下の貫流ボイラー(気水分離器を有するものにあっては、当該気水分離器の内径が400mm以下で、かつ、その内容積が0.4m3以下のものに限る。)

 

 


■ ボイラーの取り扱い範囲について

 

ボイラーの区分によっては、使用するに当たってその取扱者は、資格が必要となります。
貫流ボイラーについては下記に区分されています。

貫流ボイラー資格者区分(出典:一般社団法人 日本ボイラ協会)
資格なし簡易ボイラー
最高使用圧力1.0Mpa以下、伝熱面積5m2以下
管寄せの内径150mmを超える多管式のものの除く
特別教育小型ボイラー
最高使用圧力1.0Mpa以下、伝熱面積10m2以下
管寄せの内径150mmを超える多管式のものの除く
ボイラー取扱技能講習修了者伝熱面積30m2以下
ボイラー技士全て取り扱い可能

 

 


■ ヒートポンポンプ乾燥機 KENKI DRYER 従来との比較について

 

蒸気(飽和蒸気)でのヒートポンプ自己熱再生乾燥機 KENKI DRYER とは、乾燥熱源である蒸気を利用した自己熱再生乾燥システムです。
蒸気ヒートポンプの工程は、KENKI DRYER で加熱乾燥に利用した蒸気を膨張弁での断熱膨張により圧力は低下し、蒸気内の水分は蒸発、気化し周辺の熱を吸収し蒸気温度は下降します。その蒸気を次の工程の熱交換器で熱移動することによりさらに蒸発、気化させ蒸気圧力を低下させます。十分に蒸発、気化が行われ圧力が下げられた蒸気は次の圧縮工程へ進みます。
圧縮工程の圧縮機で蒸気を断熱圧縮を行うことで、圧力は上昇しそれに伴い凝縮、液化し温度は上昇します。その蒸気の水分を除去した上で KENKI DRYER へ投入します。KENKI DRYER はその投入された蒸気を熱源として利用、加熱乾燥という熱移動を行うことで、蒸気はさらに十分に凝縮、液化され膨張弁へ進みます。この工程を繰り返します。
ヒートポンポンプ乾燥機 KENKI DRYER と従来ボイラー発生蒸気(飽和蒸気)のみ使用の場合の比較については下記の通りです。実証値ではなく予想値です。

 

ボイラー二酸化炭素排出量
石油系炭化水素ガス 消費量(m3N/h)
単位発熱量 ×排出係数 ×44/12
CO2 排出量(tCO2/h)
ボイラー燃料58×0.0023380.1356
圧縮機二酸化炭素排出量
消費電力
(kwh)
調整後排出係数

(t-CO2/kWh)

CO2 排出量(tCO2/h)
圧縮機軸動力125×0.0003470.0434

 

ランニングコスト削減 二酸化炭素排出量削減 ヒートポンプ乾燥機 汚泥乾燥機 2020.6.15

 

ヒートポンプ乾燥機

 

■ 熱源 蒸気

 

KENKI DRYERの乾燥の熱源は飽和蒸気のみながら伝導伝熱と熱風併用で他にはない画期的な乾燥方式を取り入れ安全衛生面で優れ、安定した蒸気を熱源とするため乾燥後の乾燥物の品質は均一で安定しています。蒸気圧力は最大0.7Mpaまで使用可能で、乾燥条件により蒸気圧力の変更つまり乾燥温度の調整は簡単に行なえます。飽和蒸気は一般の工場では通常利用されており取り扱いに慣れた手軽な熱源だと言えます。バーナー、高温の熱風を利用する乾燥と比較すると、飽和蒸気はパイプ内を通し熱交換で間接乾燥させる熱源であることから、低温で燃焼する事はなく安全衛生面、ランニングコスト面で優れています。又、低温乾燥のため乾燥機本体の損傷も少なく簡単な構造で、交換部品点数は少なくメンテナンスは容易で壊れにくく長期間の使用ができます。

飽和蒸気には特有の特徴があります。蒸気圧力の変更に伴い蒸気温度が変わるため、乾燥温度の調整が簡単に行なます。又、凝縮熱、潜熱を利用できるため温水、油等の顕熱利用と比較すると熱量が2~5倍で乾燥に最適な熱源と言えます。
飽和蒸気は乾燥後ドレンとなりますがそれは回収ができ蒸気発生装置ボイラーへの供給温水として利用すれば燃料費等のランニングコストは安価で済みます。
KENKI DRYER は蒸気での低温での間接間乾燥ですが、特許取得済みの独自の機構で、どんな付着性、粘着性がある原料でも乾燥機内部で詰まることがありません。低温乾燥は高温乾燥と比較すると、低温での乾燥の場合、付着、粘着性のある乾燥対象物の乾燥は、対象物が乾燥機内部に詰まることが多いのですが、KENKI DRYER では詰まりによるトラブルは一切発生しません。
低温での乾燥は、乾燥対象物の成分の変化が少なく、乾燥後様々な用途に利用でます。例としては、燃料、土壌改良剤等です。次の処理工程での利用に乾燥後の乾燥物の物性が優れているため KENKI DRYER のアプリケーション 燃料化、発電システムでの利用に最適です。

 

 

なぜ低温で乾燥させるのですか? / KENKI DRYER / 汚泥乾燥,リサイクル乾燥, スラリー乾燥

熱源 蒸気

アプリケーション

 

どこもできない付着物、粘着物及び液体状の乾燥に是非 KENKI DRYER をご検討下さい。
国際特許技術の簡単な構造でイニシャル、ランニング、メンテナンスコストが安価です。
汚泥乾燥では乾燥機械代金を産廃費約2、3年での償却を目指しています。
原料スラリー乾燥では箱型棚段乾燥の置き換えで人手がいらず乾燥の労力が大幅に減ります。
有機廃棄物乾燥では燃料、肥料、土壌改良剤、飼料等へ再資源化リサイクル利用ができます。

 

熱分解装置 Biogreen
火気を一切使用しない国際特許技術の熱分解装置
https://biogreen-jp.com
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もう悩みません。コンベヤ、産業環境機械機器
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