ボイラーの給水の種類について / 汚泥乾燥, スラリー乾燥, 廃棄物乾燥

■ ボイラーで使用する水について

 

蒸気ボイラーは水を蒸発させて蒸気を作るため、ボイラーで使用する水の管理は非常に重要です。ボイラーで使用する水はJISで定められた水質基準があり、その基準を満たすように水を処理する必要があります。
ボイラーの水を適切に管理、処理することにより、水に含まれる不純物による影響を避けることができ、ボイラーへの何らかの障害、事故を防ぐことができます。
JISには、「給水」と「ボイラー水」それぞれに基準が定められていますが、「給水」と「ボイラー水」は、水質調査の箇所が異なり、「給水」はボイラーへの給水前、そして「ボイラー水」はボイラー内の水を測定した結果の水質基準を指します。
現在のボイラーで使用する水についてのJIS規格番号は、JIS B 8223-2015 です。

 

JISでの水の区分 ( JIS B 8223-2015 )
給水ボイラーへ給水以前の水
ボイラー水ボイラーのブロー水、あるいはボイラー水サンプリング装置の水

 

ボイラーへの給水の水の種類には下記があります。

ボイラーへの給水の水の種類
天然水(自然水)天然水(自然水)は雨や雪等が地表に降り、河川、湖沼等の地表水、又は、地下水(井戸水、湧き水)となった状態のものです。一般的に鉱物質の溶解量が少ないのですが、気体、有機物等を含み季節等により変化しやすいので、十分管理する必要があります。
地下水は井戸の深さ、地域により水質が異なり地下に浸透する際、地質等の影響を受けるため、地表水と比較すると溶解物質が多い傾向があります。
水道水水源は主に地表水で、飲料が目的で浄化処理(ろ過、沈殿等)そして、殺菌処理(塩素処理)されています。比較的不純物の含有量が少ないため、ボイラーによっては、そのまま給水として使用できる場合が多いです。但し、*スケールになる硬度成分を含んでいいるためボイラーによっては処理が必要な場合もあります。
又、工業用水道水は地表水を浄化処理のみ行なったもので、飲料用水道水のように塩素殺菌処理は行なわれていません。*スケールとは、給水中の溶解性蒸発残留物が、ボイラ内ーで凝縮、析出したものを指し、伝熱面に付着し伝熱効果が低下します。
復水(ドレン)ボイラーで発生させた蒸気が、使用先の配管や設備を経て凝縮され、ボイラーの給水設備に戻される回収水のことを指します。
復水(ドレン)は、蒸気が凝縮した蒸留水ですが、配管、設備の鉄分、炭酸イオン等を含んでいる場合があり処理が必要な場合があります。
ボイラー用処理水*原水をボイラー外でボイラーの給水用に処理した水で、軟化水、イオン交換水、純水等があります。
例えば、単純軟化装置で処理製造された水は軟化水ですが、これはボイラー用処理水です。*原水とは天然水(自然水)、水道水、工業用水を指します。

 

 

 

■ ヒートポンポンプ乾燥機 KENKI DRYER 従来との比較について

 

蒸気(飽和蒸気)でのヒートポンプ自己熱再生乾燥機 KENKI DRYER とは、乾燥熱源である蒸気を利用した自己熱再生乾燥システムです。
蒸気ヒートポンプの工程は、KENKI DRYER で加熱乾燥に利用した蒸気を膨張弁での断熱膨張により圧力は低下し、蒸気内の水分は蒸発、気化し周辺の熱を吸収し蒸気温度は下降します。その蒸気を次の工程の熱交換器で熱移動することによりさらに蒸発、気化させ蒸気圧力を低下させます。十分に蒸発、気化が行われ圧力が下げられた蒸気は次の圧縮工程へ進みます。
圧縮工程の圧縮機で蒸気を断熱圧縮を行うことで、圧力は上昇しそれに伴い凝縮、液化し温度は上昇します。その蒸気の水分を除去した上で KENKI DRYER へ投入します。KENKI DRYER はその投入された蒸気を熱源として利用、加熱乾燥という熱移動を行うことで、蒸気はさらに十分に凝縮、液化され膨張弁へ進みます。この工程を繰り返します。
ヒートポンポンプ乾燥機 KENKI DRYER と従来ボイラー発生蒸気(飽和蒸気)のみ使用の場合の比較については下記の通りです。実証値ではなく予想値です。

 

ボイラー二酸化炭素排出量
石油系炭化水素ガス 消費量(m3N/h)
単位発熱量 ×排出係数 ×44/12
CO2 排出量(tCO2/h)
ボイラー燃料58×0.0023380.1356
圧縮機二酸化炭素排出量
消費電力
(kwh)
調整後排出係数

(t-CO2/kWh)

CO2 排出量(tCO2/h)
圧縮機軸動力125×0.0003470.0434

 

ランニングコスト削減 二酸化炭素排出量削減 ヒートポンプ乾燥機 汚泥乾燥機 2020.6.15

 

ヒートポンプ乾燥機

 


 

■ 熱源 蒸気

 

KENKI DRYERの乾燥の熱源は飽和蒸気のみながら伝導伝熱と熱風併用で他にはない画期的な乾燥方式を取り入れ安全衛生面で優れ、安定した蒸気を熱源とするため乾燥後の乾燥物の品質は均一で安定しています。蒸気圧力は最大0.7Mpaまで使用可能で、乾燥条件により蒸気圧力の変更つまり乾燥温度の調整は簡単に行なえます。飽和蒸気は一般の工場では通常利用されており取り扱いに慣れた手軽な熱源だと言えます。バーナー、高温の熱風を利用する乾燥と比較すると、飽和蒸気はパイプ内を通し熱交換で間接乾燥させる熱源であることから、低温で燃焼する事はなく安全衛生面、ランニングコスト面で優れています。又、低温乾燥のため乾燥機本体の損傷も少なく簡単な構造で、交換部品点数は少なくメンテナンスは容易で壊れにくく長期間の使用ができます。

飽和蒸気には特有の特徴があります。蒸気圧力の変更に伴い蒸気温度が変わるため、乾燥温度の調整が簡単に行なます。又、凝縮熱、潜熱を利用できるため温水、油等の顕熱利用と比較すると熱量が2~5倍で乾燥に最適な熱源と言えます。
飽和蒸気は乾燥後ドレンとなりますがそれは回収ができ蒸気発生装置ボイラーへの供給温水として利用すれば燃料費等のランニングコストは安価で済みます。
KENKI DRYER は蒸気での低温での間接間乾燥ですが、特許取得済みの独自の機構で、どんな付着性、粘着性がある原料でも乾燥機内部で詰まることがありません。低温乾燥は高温乾燥と比較すると、低温での乾燥の場合、付着、粘着性のある乾燥対象物の乾燥は、対象物が乾燥機内部に詰まることが多いのですが、KENKI DRYER では詰まりによるトラブルは一切発生しません。
低温での乾燥は、乾燥対象物の成分の変化が少なく、乾燥後様々な用途に利用でます。例としては、燃料、土壌改良剤等です。次の処理工程での利用に乾燥後の乾燥物の物性が優れているため KENKI DRYER のアプリケーション 燃料化、発電システムでの利用に最適です。

 

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なぜ低温で乾燥させるのですか? / KENKI DRYER / 汚泥乾燥,リサイクル乾燥, スラリー乾燥

熱源 蒸気

アプリケーション

 

どこもできない付着物、粘着物及び液体状の乾燥に是非 KENKI DRYER をご検討下さい。
国際特許技術の簡単な構造でイニシャル、ランニング、メンテナンスコストが安価です。
汚泥乾燥では乾燥機械代金を産廃費約2、3年での償却を目指しています。
原料スラリー乾燥では箱型棚段乾燥の置き換えで人手がいらず乾燥の労力が大幅に減ります。
有機廃棄物乾燥では燃料、肥料、土壌改良剤、飼料等へ再資源化リサイクル利用ができます。

 

熱分解装置 Biogreen
火気を一切使用しない国際特許技術の熱分解装置
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